人体の構造と機能は、健康障害を持つ対象者について理解する、まず始めに一歩となる学習内容です。
実習では、正常な人間のからだの構造と機能をふまえ、どこに、どのような障害が起きているのかを理解することが重要になります。
また、現在では疾病がない対象者に予防的にかかわる際にも、人体の構造と機能の知識は重要です。細胞やホルモン、体液などが、体の中でどのような役割を果たしているかを理解し、その機能を維持し、健康を保持・増進するための仕組みを理解しなければなりません。
本書が、対象者の身体機能を的確にアセスメントし、対象者の必要としている看護援助を実習で展開できるための知識として活用していただけば幸いです。